受験を楽しもう!その3

受験を楽しもう!その3



とにかく最初は、やる気のない生徒さんでした。なんと授業中に寝てしまったり、足の指の皮をむいたりと、これは15歳とは思えないなという生徒さんでした。
勉強のほうもさっぱりで、入塾した時に早速入会テストというものを実施したのですが、

全教科において偏差値40

というかなり手強い生徒さんでした。名前をK君といいました
6月に入会し、ちょっとまだ余裕があるということで、最初の1ヶ月はとにかく英語、数学、国語の3大教科に絞りました。親御さんの希望でもありました。
しかし、毎日通塾して、毎日、授業をしてもK君のやる気は起こりませんでした。むしろどんどんK君のやる気が下がり、授業中の表情もうつろになり、眠ることが多くなり、本人はかなり苦痛を感じているようでした。
ほとほと困り果てた私は、ある日K君に思い切って尋ねてみました。
「他に好きな教科ってある?」
もし、体育とか図工とか言われたら困るなと思いながらでも、表には出さずに聞いてみました。
かえってきた答えが「

理科です

」でした。

これは理科をやるしかないと思って、まずお母さんに承諾をいただきました。お母さんは主要3教科にどうしてもこだわっていまうところがありましたが、このまあではますますK君の勉強嫌いが進んでしまいますと実情を相談したら、承諾をいただくことができました。

そこで早速理科に取り組みはじめました。そしたら、昨日まであんなにだらけていたのに、声もかけられないほど問題に集中し、自ら勉強ノートを用意し、勉強し始めたではありませんか。

まさに水を得た魚のようでした。


K君は理解で7月の偏差値は最初41だったのですが、8月には45となり、8月には48となり、9月には49、10月にいったん後退して46、11月に49、12月についに50をマークし、そのまま受験まで

50台をキープし続けました



また、最初からK君は漢字が大の苦手だったので、国語も本当に苦痛のようでした。理科で成功したのに味をしめた私は、8月に国語の代わりに社会をやるように、お母さんに話をしました。お母さんも理科で偏差値があがったのが立証されたため、今度はすぐに快諾してくれました。

社会は理科ほどではないにせよ、国語よりは数段好きだったK君は、塾においてある漫画日本史を読み始めました。漫画で描かれているので、すらすらと読み始めました。これは授業中にやらせました。90分ある授業の中で、70分漫画を読みます。残り20分で今日は何がわかったかをノートに書かせました。最初はひとつしかかけなかったのが、10月頃からどんどん書くようになり、結果的に、社会41の偏差値で入塾したのに12月には偏差値48をマークするようになりました。

K君は、進学校には行きませんでしたが、大好きな野球が盛んな高校に入学しました。今でもお母さんとやりとりをするほどの親密な仲になりました。本当は塾を離れたら個人的に連絡とってはいけないのですけれどもね。これは今だから言えることです。

人生を左右する受験。この受験で妥協してしまうと、その跡に控える高校選択の幅がうんと少なくなります。楽しく勉強したもの勝ちです。ぜひみなさんも楽しく勉強してください。

コメントは下のボタンを押して別ウィンドウから投稿できます。