失敗を恐れるな

失敗を恐れない


もし万が一、受験当日に大風邪をひいてしまい、発熱などして受験ができないという場合を想定して今からおののいている人もいるかと思います。いつもマスクをして、万全の体調に仕上げることはいうまでもありませんが、私が強く言いたいのは、失敗を恐れるなということです。それは受験にもいえることです。

①2次試験


受験は会社の採用試験や面接とは決定的な差があります。それは、落ちても次があるということです。もちろん社会人でも、仮にリストラされて新しい会社を探し歩くのは当たり前にしていることですが、その労力は甚大なものがあります。落ちても落ちても受からない。それが社会人の厳しさです。
しかし、受験は違います。落ちてもまた次があるのです。つまり2次受験です。これは学校によっては異なりますが、定員数に満たないとき、高校側は2次受験を行います。もちろんみなさんの行きたい高校がすべて定員割れをするとは限りません。しかし、この方法もあるのだということは知っておいて損はありません。

②滑り止め


全国すべての都道府県には私立高校があります。東京都で有名な開成高校も私立高校です。開成高校を滑り止めにする人はいないでしょうが、開成高校を本命にして、もう少しランクの低い高校を滑りとめとして受験する生徒は当たり前のようにいると思います。天下の開成になんとしても受かりたいという気持ちはあっぱれですし、そのために毎日必勝を願って猛勉強にとりくむ人がたくさんいると思います。しかし、仮に開成に落ちてランクの低い高校にいったとしても、大学受験のときに挽回できるのです。また、開成に行って、自分よりはるかに高い知能を誇る人たち競争を強いられ、無理がたたって精神を病むという生徒もいます。そうならないように、少し偏差値の低い学校で常に上位をキープし、自尊心を満たす生活を送ることで、本来持っていた自分のよさがまんべんなく発揮されるということもあるのです。何も開成だけが高校ではありません。東大だけが大学ではないのと同じことです。上智、早稲田、慶応、お茶の水、一ツ橋、国際キリスト教大学等々、すぐに有名大学が列挙されます。みなさんも、失敗をおそれず、万が一本命に受からなかった場合を考えて、自分にとって次善の策となる私立受験をすることが大事であることは言うまでもありません。

③大検

もし高校受験に落ちて、本当に落胆してしまい、まったく何も手につかなくなる人もいます。私の親友もそうでした。本当に落胆してしまい、毎日寮に入っていましたから、寮でも暮らせずに、自分はなんのために毎日苦手な物理や数学を解いていたのか、本当にわからなくなってしまったとのことでした。時には何のために生きているのかもわからなくなったと言っていました。
しかし、17歳になったとき、ふと大検を受けてみようと思ったらしいのです。大検とは、高校を卒業していなくても大学を受験することが可能になるシステムです。彼女はこの大検をめざして、昔のように猛勉強を始めました。勉強自体は慣れていたので、毎日10時間勉強したそうです。そして、18歳になったとき、はれて大検に受かり、兵庫に住んでいた彼女は神戸大学を受験し、見事医学部に合格。そして今は順調に開業医を営んでいます。そして彼女がいうのは、あのままストレートに受かっていたら自分は人生の厳しさやつらさを知ることなく、傲慢な人間になっていただろうとのことでした。

受験に失敗はつきものです。しかし、それは乗り越えられる失敗です。みなさんも失敗をおそれず、たくましく生きていってください。
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